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白川郷(岐阜県白川村)

白川郷とは

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日本屈指の観光名所である白川郷の合掌造り集落は岐阜県北部の大野郡白川村に位置しています。1995年には世界文化遺産に登録され、ミシュランガイドでは3つ星の観光地として掲載されています。田園に囲まれた合掌造りの家々が点在する山村の景色は、まさに日本の原風景とも言えます。白川村は日本有数の豪雪地帯であり、冬季には交通が遮断されることから、かつては秘境と言われていました。近年では交通網の整備により、国内外から多くの観光客が訪れています。白川郷には現在でも住民が居住しており、世界遺産に認定される際には建物や景観だけではなく、地域に根付く住民同士の相互扶助の営みも高い評価を受けたと言われています。スキー旅行と合わせた、まるで童話の様な白川郷の雪景色はきっと良い旅の思い出になることでしょう。白川郷は高山駅から北へバスで約50分の距離です。

白川郷のみどころ

白川郷観光では集落全体を見渡すことの出来る展望台からの鑑賞に加えて、和田家、神田家、長瀬家、明善寺、旧遠山家民俗館等の合掌造りの建物に実際に入り、内部を見学することができます。以下に人気の見どころを紹介します。

天守閣展望台

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白川郷を代表する荻町集落を一望出来るのが、城山天守閣展望台です。数々の合掌造りの建物が並ぶ雪景色は、まるでおとぎ話の世界にいるような感動を見る人にあたえます。天守閣展望台へのアクセスは、和田家のすぐ近くにあるシャトルバスのりばからバスに乗車出来ます。9時から16時までの20分毎の運行で、運賃は片道200円です。

和田家(国指定重要文化財)

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白川郷の代表的合掌造り住宅です。規模も最大で保存状態も良好であり白川郷観光では外せないポイントとなっています。築後約300年たった現在でも住居として活用しつつ、1階と2階部分を公開しています。荻町合掌集落内にある唯一の国指定重要文化財でもあります。

神田家

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白川郷で見学できる合掌造りの家屋のなかでも人気のある家屋のひとつで、約160年の歴史を持ちます。間取りや小屋組み(合掌木)など、極めて完成度の高い合掌造り家屋です。4階の窓からは白川郷の合掌造り集落を眺めることができます。

明善寺郷土里資料館

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白川郷には全国的にも珍しい茅葺き屋根を持つ合掌造りの寺院があります。1748年に創建された浄土真宗大谷派の「明善寺」です。本堂・鐘楼門・庫裡のすべてが茅葺き屋根になっている全国に例を見ない寺院です。本堂では、京都の東寺や醍醐寺にもある、浜田泰介画伯の障壁画を見る事ができます。

ライトアップ(冬季特別日のみ)

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1月と2月の特定日のみ白川郷全体がライトアップイベントが開催されます。冬季限定であり、白川郷の冬の風物詩ともなっています。雪を被った合掌造りの建物が、暗闇の中、白い雪景色の中に浮かび上がる姿はとても幻想的です。小さな窓から漏れる光からは人の営みの暖かさを感じることも出来ます。1月から2月の特定日(多くは日曜)の計6回のみ実施される限定イベントです。濃飛バス等のバス会社がライトアップに合わせた日帰りプランを販売しています(濃飛バスは5700円~7500円※2020年のプラン)。ライトアップ時は展望台への入場は制限されており事前購入のチケットを持ってる方のみが入場できます。濃飛バスも展望台行きシャトルバス券付きのプランを販売していますが早期に売り切れてしまいます。また、通常のバスはライトアップ後の運行はないので注意が必要です。

岐阜県の主要スキーエリアから白川郷へのアクセス

タカスマウンテンズ(奥美濃)から白川郷へ

奥美濃エリアの高鷲スノーパークを例に挙げれば、東海北陸自動車道を経由して約66kmの距離で、車であれば約1時間で白川郷にアクセスすることが出来ます。ダイナランドからであれば、公共交通機関での移動も可能です。無料のタカススノーシャトルに乗車し、ひるがの高原SAを目指します。SAには高速バスの停留所があり、岐阜バスの運行する名古屋白川郷線に乗車することが出来ます。2020年時点では10時32分ひるがの高原SA発の高速バスに接続可能です。所要時間は約1時間で、料金は1,900円です。それ以外のスキー場からのシャトルバスは岐阜バスの発車時刻内に接続できません(2020年時点)。

めいほう(奥美濃)から白川郷へ

めいほうは2019‐20シーズンよりスキー場‐高山駅間の無料シャトルバスの運行を開始しました。予約制の無料バスです。このバスに乗車し、一度高山駅を目指します。高山駅からは白川郷行きのバスに乗り約50分でアクセス出来ます。

長野県の主要スキーエリアから白川郷へのアクセス

白馬エリアから白川郷へ

白馬から白川郷への経路としては以下2つが挙げられます。

白馬→松本駅→高山駅→白川郷

まずは白馬エリアから約1~1.5時間の距離にある松本市に移動します。JR在来線、特急での移動が一般的です。松本駅からはアルピコバスが高山駅(高山バスターミナル)行きの高速バスを運行しています。所要時間は約2.5時間です。その後高山駅から白川郷行きのバスに乗り約50分の距離です。白馬からの白川郷までは乗り換えを含めて5~6時間となります。高山市も飛騨高山として有名な観光地であり、宿泊施設も充実しているので、高山に一泊してゆっくりと白川郷観光を楽しむことをお勧めします。

白馬→長野駅→富山駅→白川郷

まずは白馬エリアからバスで長野駅に向かいます。約1時間の移動です。その後、長野駅から北陸新幹線に乗車し富山駅を目指します。約1時間の距離です。富山駅からは富山地鉄が運行するバスに乗車し、高山駅(高山バスセンター)まで1.5時間です。乗り換えを含めて4~5時間となり、上記のルートに比べて1時間ほど早いと言えます。観光の際の荷物を考慮する必要がありますが、先に白川郷を観光し、その後、飛騨高山を目指すというルートも選択肢のひとつです。

志賀高原、野沢、斑尾等から白川郷へのアクセス

これらのスキーエリアの場合は長野駅、飯山を経由し、北陸新幹線を活用しアクセスします。志賀高原からであれば長野駅までバスで移動します(約70分)、野沢、斑尾からであれば、飯山駅までバスで移動します(約30分)。その後はそれらの駅から北陸新幹線に乗車し富山駅を目指します。乗車時間に大きな差はなく約1時間です。富山駅からは富山地鉄が運行するバスに乗車し、白川郷までまで約4~5時間です。

観光地とスキーエリアの位置関係

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